筑波大学合格おめでとう!《紺野留丘君》
★名城塾から筑波大学に現役合格した紺野留丘君から、喜びの声と後輩たちへ贈る言葉をいただきました。
―――まずは合格おめでとうございます。
「ありがとうございます。引っ越しも済んでひと段落つきました。」
―――一人暮らし?
「はい。寮も考えたんですが、悩んだ結果親にお願いして一人暮らしをさせてもらえることになりました。」
―――嬉しそうだね(笑)
「そうですね、うれしいです(笑)」
―――大学生活に胸を膨らませているところ悪いんですが、今日は留丘君から後輩が参考になるメッセージをいただこうと思ってお呼びしました。
「僕でよければ何でも答えます!」
―――ではよろしくお願いします。
●名城塾に通い始めたきっかけは?●
―――いつからこの塾に通ってたんだっけ?
「中2の夏からです。夏期講習会で名城塾に来て。そこからですね。」
―――きっかけは何?
「母がそもそもこの塾の評判を耳にしていて、すごくいい塾だよと。で、僕を塾に通わせようとなった時に新聞のチラシを見まして。じゃあ通ってみようってなりました。」
―――じゃあお母さんの間の口コミがきっかけってこと?
「そうですね。母の知り合いの子供が名城塾の卒業生で。すごくよかったというのを聞いてたみたいです。」
―――で、通ってみて実際どうだったの?
「いやあ、衝撃でした(笑)」
―――は? 何が?(笑)
「なんていうか……授業の中身が根本的に違うんですよ。うまく言えないけど、全然違うんです。」
―――いや、そこをもう少しうまく言ってくれないと困るんだけど(笑)
「そうですよね(笑) うーん……たとえば、数学とかだと、僕は今まで与えられた問題を解くだけだったんです。『これはこうやって解くから』って言われたら、『ふーん、そうか』って。『なぜそうなるのか』を全然考えてなかったんですね。こうしろと言われたら、素直にその通りにしてたんです。……別に素直にやることが悪いってわけじゃないんですが、問題なのは、そうしなきゃならない『理由』については一切考えることをしなかったんです。」
―――名城塾は違ったの?
「そうです! 『なぜ』の説明が大量に出てくる! それが衝撃でした。今まで価値がないと思っていたものに、突然スポットをあてられて『ここが大切!』って言われたら、やっぱり衝撃ですよ(笑) 今までの自分を振り返ってみたら、『なぜ』を考えることをおろそかにしていたから伸びなかったんだって気づいたんです。これはカルチャーショックでした。」
―――そんなに衝撃だったのね(笑)
「そうです(笑) だからあまりに衝撃的すぎて、最初は何を言いたいのか理解できませんでした(笑)『え? この先生、なんでこんなところにこだわってるんだろう?』みたいな。僕が『なぜ』を考えることをサボってたから仕方ないんですけど。それで、名城塾の板書を何度も見直して、繰り返して復習しているうちにだんだんその意味が理解できるようになって。で、理解できるようになるとさらにその授業の「深さ」に衝撃を受けるというか。『うわっ、この塾すごいぞ!!』って思いました!」
―――衝撃が続くね(笑)
「そうなんですよ! 国語も衝撃で(笑) 僕は今まで国語は感覚で解いてたんです。正直、国語の授業で解き方を聞いても、『ふーん、そうか』って感じで。 でも、名城塾では今まで僕が受けてきた授業のような文章の捉え方はしないんですよ。 『論理的に文章を読むって、こういうことか!』って衝撃をうけました。これだけ衝撃を受けた塾なんで、そのまま継続して授業を受けたいなって思ったんです。」
―――じゃあ、名城塾も少しはお役に立てたかな?
「もちろんですよ! 僕は、『論理的に考える』っていうのは全ての教科に通じる重要なスキルだって思ってるんです。小学校、中学校だとパターンの暗記でイケたけど、高校入学後はそれは通じません。大学入試では絶対にムリです。僕は比較的社会が得意だったんですけど、記述が難しくて困ってたんです。でも、文章を論理的に組み立てて答えを出すことを意識して練習することで克服できました。たとえば、答えをいくつかの要素に分けて、それをまとめて再構築していくっていう感じです。「困難は分割せよ」ってやつですかね(笑) そこで必要になるのが論理的思考なんですよね。」
―――暗記に依存した学習方法では、受験にはやっぱり越えられない壁があると思う?
「絶対にあると思います。今暗記型の勉強をしているみなさんは早く直した方がいいと思います。テスト前に出題範囲のノートを丸暗記するみたいな勉強法では、大学受験には通用しません。実際に受験を経験して、それは痛感しました。」
●319人中315位!●
―――衝撃の連続で、見事高校に合格できたんだよね?
「そうですね。おかげさまで。でも、入ってすぐにストーンと落ちたというか(笑) テストで319人中315位という衝撃の順位をとってしまって(笑)」
―――え!? こっちも別の意味で衝撃!!(笑) どうしたの!?
「どうしたんでしょう(笑) 僕も知りたかったんですよね(笑) バレー部に入って部活漬けの毎日を過ごしていたから……というわけではないですけど、かなりマズイ結果になってビックリしました(笑) でもそんなとき、部の先輩から『毎日勉強しろ!やらない日を作るな!勉強を習慣にしろ!』というアドバイスをもらいまして。コツコツやるようになってからはガクンと落ち込むようなことはなくなったんですけど、やっぱり『あと一歩』が乗り越えられなかったんです。」
―――あと一歩か。勉強って、その差が大きいんだよね。
「そうですね。学校の定期テストでけっこういい点とれたから、試しにセンター試験の過去問をやってみたんですけど、全然できなかったり。そのあたりに何となく見えない壁があって、いつもそれを感じてました。で、そんなモヤモヤした状態のまま2年生の冬になって、以前名城塾で『大学受験は高2の冬からスタートしないと間に合わないぞ!』と言われていたのを思い出したんです。それでマズイと思って高2の冬から本格的に名城塾に復帰して、講座を受講するようになりました。」
―――もっと早く復帰しなさいよ(笑)
「すみません(笑)」
●『なぜ』を掘り下げる重要性●
―――どうですか、復帰してみて。
「やっぱり名城塾の授業は違いました。」
―――衝撃的(笑)?
「そうですね(笑) 中学校のときもそうだったんですけど、高校でも『なぜ』をすごく重視するんです。答えがでればいいっていうんじゃなくて、答えの出し方にこだわるというか。その授業スタイルは中学生のときの授業と変わっていませんでした。だからというか、それだけが理由ではないんでしょうけど、『ああ、中学生のときと同じことをやればいいんだな』って思ったんです。そのおかげで、モヤモヤした『見えない壁』を乗り越えることができました。」
―――同じことをやる? ワンパターンってこと?(笑)
「いや、そうじゃなくて(笑) 何というか、全ての基本になる『考え方』が正しいから、大学受験だからといって特別やり方を変える必要がないってことです。 僕は高校に入ってから『中学生の時に名城塾に通っててよかった』って思ったことがいくつかあるんですけど、その一つが『勉強に対する考え方』についてなんです。勉強の仕方って人それぞれだと思うんですけど、『明らかにそのやり方は違うんじゃないかな?』って人を、けっこう周囲で見かけたんです。そういう人たちには共通点があって、みんな『どうしてそうなるのか』っていうのを軽視してるんですよ。とりあえず覚えて、とりあえず当てはめる。ダメだったらもうそこであきらめる、みたいな。思考を停止してるというか、考えないで答えを出してる『機械』みたいな感じです。名城塾に通う前の僕がそうでした。数学とかも公式に数字を当てはめて、とにかく考えずにやる。理由なんかどうでもいいんです。公式通りにやれば答えは勝手に出てくるんですから。だけど、僕は名城塾に通って、それがいかに間違ったやりかたなのかって気づくことができたんです。これはすごく大きいことでした。でも気づかないまま高校に合格して、『考えない機械』みたいな勉強法を続けている人がいっぱいいるんです。当然の結果なんでしょうけど、そういう人たちは高校に合格してから成績が伸び悩んでました。暗記で何とかなるのは基礎問題だけですから。」
―――名城塾は屁理屈こねる先生が多いからね(笑)
「いや、屁理屈じゃないですよ(笑) 論理的に問題にアプローチしてるってことです。答えを出すまでの過程を大切にするからこそ、壁を乗り越えられるんだってことを、大学受験で身に染みて実感したんですよ。」
●問題は『答え』ではなく『答えの過程』に意味がある●
―――例えばどんなことを実感したの?
「話せば長くなるんですが……名城塾に復帰してから成績が伸びて、半年後ぐらいの模試で筑波大学でA判定が出たんです。高3の6月ぐらいだと思います。」
―――スゴイじゃん! ……え、自慢?(笑)
「いや、そうじゃなくて(笑) そのまま受験を迎えられれば良かったんですけど、秋ぐらいにスランプになって、E判定にまで落ちちゃったんです。それどころか、滑り止めぐらいに考えてた茨城大もE判定が出ちゃって(笑)」
―――おっ、待ってました!そうこなくちゃ!(笑) で、どうしたの?
「僕なりにこれまでの自分を振り返ってみたんです。夏前にAだったのに夏が終わったらEって、何が悪かったんだろうって。夏は学校の課外と塾の講座を受けていて、サボったつもりはありませんでした。でも今から考えると、勉強の仕方がこれまでと変わってしまっていたんです。」
―――おお、それそれ! このページの読者はそういう話が欲しいのよ(笑) 盛り上がってきたね(笑)
「そうですか?(笑) 高3の受験生になって、授業でも今まで習った大切なポイントを簡潔にまとめるような総復習みたいなものに変わってきたので、ひたすらそれをやってたんです。」
―――え? それが何でダメなの?
「考え方が『昔の僕』に戻っちゃったんですよ。ポイントをきれいにまとめてもらうと、つい『何も考えずに』それに当てはめて問題を解いちゃうんですね。名城塾の授業では、変わらずに『なぜそうなるのか』を掘り下げた授業をしてくれていたんですけど、それを踏まえて別な問題を解こうっていうときに、僕が『なぜ』を軽視していたんです。『あ、これ授業で教えてもらったぞ。確かこうすれば解けるんだったな』って感じで、『何も考えずに』公式に当てはめる問題演習の日々が続いたんです。それが僕の高3の夏でした。」
―――“答えが出ればそれでいい”っていう状態だったわけね。「ポイントを丸暗記して大量の問題を解く」っていうやつ(笑) 後からひどい”後遺症”に苦しむ、典型的な「ドーピング」だ(笑)
「自分では全然自覚がなかったんですけど、今思えばそんな感じだったんだと思います。『どうやって答えを出すのか』と、『その答えの出し方にどんな意義があるのか』は全く別なものなのに、そのときは混同してたんです。そういう考え方の人間は、初めて見る問題や応用問題になると途端に弱くなる(笑)」
―――大学受験になると成績が伸びなくなる生徒の典型パターンだね(笑)ダメダメ典型づくしだね
「そうなんです(笑) だから、僕はもう一度以前の僕に戻ることにしたんです。僕は名城塾に来て、『なぜ』を徹底的に掘り下げる授業に衝撃を受けたんだから、もう一度『なぜ』にこだわろうと思ったんです。」
―――どんなことをしたの?
「たとえば、公式は頭に入っているんですけど、公式が持っているそのものの意味を確認したり、どうしてこの場面でこの公式を使う意味があるのかを考えてみたり……。もう、中学校から習ってきた『過程にこだわる』名城塾の授業スタイルをそのままやってみたんです。」
―――うん。話を聞くと、名城塾の授業そのものだね。
「ですよね! そしたら、不思議と自分に足りないものが見えてきて、『こうするためにはコレが必要だ』とか、『これを求めたいんだからまずここから始めなきゃならない』みたいに、自分で問題を解決することができるようになってきたんです。」
―――なるほど。その経験もあっての『論理的思考の大切さ』なわけね。
「そうです。 機械的に答えを出しているうちは、絶対に壁は越えられませんでした。勉強に対する意識を変えるっていうのは、すごく重要な意味があると思います。」
●スランプ脱出!入試に突入!●
―――で、見事スランプを脱出した後はどんな感じだったの?
「いや、別に変らないですよ。名城塾流の『なぜ』を掘り下げる勉強法を続けただけです。でもそれ以降は大きく成績が落ちることはありませんでした。」
―――ほかに何か勉強でやってみたことはある?
「数学で、名城先生に『センターの大問を毎日1問ずつやれ!』と言われたので、その言いつけを守りました。これもかなり大きかったと思いますね。『継続は力なり』って、ホントなんだと思いました。英語は結構得意だったのであまり苦労しませんでしたね。でも単語とイディオムが入ってなくて苦労しましたけど(笑) まあ、そういう意味での覚える苦労はすごくありました(笑)」
―――で、いざ本番のセンター試験ではどうだった?
「8割ぐらいは取れて、筑波大学がB判定でした。」
―――おお、二次につながったね。
「そうですね。直前にやったKパックでは、さらにプラス60点ぐらいとってたんですけど(笑)」
―――何にせよ、センターを乗り越えられた秘訣は何だったと思う?
「それはやっぱり基礎をおろそかにしなかったことだと思います。2学期のスランプの時に基礎に戻ったのが大きかったですね。これがその後の伸びにかなり影響しました。ついついあせって背伸びをしたくなるんですが、わからないところは答えの確認だけじゃなくて、絶対に『なぜそうなるのか』『どうしてその手順で解く必要があるのか』を明らかにしました。その時に『なぜ』の大切さを改めて感じて、勉強の中身がグンと濃くなりました。」
―――勉強の『密度』って大事だよね。
「それはありますね。名城塾に入る前の僕も、それなりに勉強時間はあったんです。でも密度と言う意味ではすごく薄いものでしたね。名城塾の授業はいろんな意味で濃いので(笑)、予習も復習も大変でした。でも、おかげですごく鍛えられました。メンタルも含めて(笑)」
―――メンタルを含めてね(笑) で、二次試験は苦労しなかったの?
「スランプを乗り越えてからはそこまで悩むことはなかったので、わりと順調でしたね。マークから頭を切り替えるのが少し大変でしたけど、赤本をやりまくって二次モードに変えました。国語の記述でちょっとアレなとこもあったんですけど(笑)、名城塾の個別指導でがんばりました。でも、その国語の個別指導でも自分の未熟さを思い知りました(笑)」
―――どういうこと?
「東大に合格した先輩も同じこと言ってたんですけど、解法は全て中学生のときに教わっていました。高校生活を送っているうちにすっかり忘れちゃうもんなんですね(笑) 結局、国語は『内容を正確に読み取って、正確に書く』わけなんですけど、読み方も書き方も中学生の土研の授業で教わったことそのものでしたから。……実は、筑波の過去問の小説で全然解けない問題があって、どうにもならなくって絶望的な気分で個別授業を受けたら『バカヤロー、中学んとき教えたじゃねーか!』って先生に叱られて(笑) で、中学生のときに教わった考え方でもう一度文章を読んで解いてみると、カッチリきれいな答えが出てきちゃって(笑) 僕は今までいったい何をやっていたんだろうと(笑)」
―――入試本番直前に思い出してよかったね(笑)
「ホントにそうなんです(笑)」
―――国語以外の科目はどうしたの?
「東大に合格した先輩も受講していたので、代ゼミの『大学別過去問演習講座』を受けました。傾向をつかむのにとても役にたちましたね。名城塾は大学入試の二次レベルまで教えられる先生が、中学生の時から先を見越した授業をしてくれるし、大学受験ではさらに代ゼミという選択肢も増えるし、勉強するには最高の環境がそろっていると思います。」
●後輩のみなさんへ●
―――では、後輩のみなさんへメッセージを。
「そうですね……。受験を終えて、自分が一番成長したのはメンタル面だと思っています。今まではやってる途中で心が折れてたんです。でも、今振り返ってみて思うのは、『メンタルが弱いのは、自分を裏付けるものが無いからだ』ということです。 名城塾の授業は予想もしないことを聞いてくるので、いつ先生に指されるのかと緊張しっぱなしでした。だから高3になってからはいつも予習に3時間ぐらいかけてたんです。でも『もう万全だ』と思えるぐらいとことん準備をしておくと、授業中もキンチョーしなくなりました。」
―――『はい、じゃあこの答えは何ですか?』なんてヌルイ質問だけじゃ絶対許してくれないもんね、この塾の先生は(笑)
「そうなんですよ!(笑) でもそのおかげで相当鍛えられました。予習はもちろん、復習も徹底的にわかるまでやってました。『これを来週までにやってこい』と言われれば、絶対にやりましたし。『センターの過去問を一日一題』というのもそうですけど、僕は名城塾の先生方を信じて、やれと言われたことは全部こなしてきました。結局はそれが自信につながったんです。『質より量』では絶対に成績は伸びませんが、『質をキープしつつ量』が成績アップには欠かせないことだと思います。名城塾の受験対策講座は『質』はピカイチなので、あとは予習復習の自助努力で『量』の問題を解決してください。『量』は塾の授業でやることではなく、自分でこなすものですよ。志望校合格のために、がんばってくださいね!」
―――ありがとうございました。